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麻布中学を志望した5年生1学期から児童書を中心に読書を進めた我が家。
今日、ご紹介するのは、、、
『ギフト、ぼくの場合』(今井恭子 著)(ブックデザイン/城所潤+大谷浩介(JUN KIDOKORO DESIGN))
この本は、上記のように麻布中を息子の志望校として考え始めたころ「児童書を読んでみようか、、、」と私が最初に手に取った本です。ちょうど遠方に出張に行く機会があり、本屋で購入して車中で読みました。大人になって初めて読んだ児童書、と言っても過言ではありません。読みやすいけれども考えるべきことが多く配置されていて、内容に引き込まれました。私にとっては「児童書っていいな」と思うきっかけになった本です。
この本では、こどもの貧困をテーマに物語が描かれています。子どもたちが読めるように、軽やかな文体で書かれていますが、内容はとても重いです。貧困があってそこから始まる負の連鎖があります。最後はそこから一筋の光を見出しますが、、、。
この時は意識していませんでしたが、中学受験勉強を伴走する中で、子どもの貧困や、相対的貧困、絶対的貧困など貧困について考える機会が多くありました。それは新聞を読んだり、社会の問題を解いたり、こうした児童書を読んだりする時です。この本の最後のほうに、著者の強いメッセージが先生の言葉として出てきます。
ところで、話は変わりますが、、、この本の内容はとても重い話でしたが、文体がそれを感じさせないようになっていることに加え、それを反映してか表紙がとても透明感のあるポップなものになっています。私が手に取ったのも、この表紙を見て、惹かれたからだと思います。
先日、本のデザインについて触れたので、興味を持って、このデザインを作った方を調べてみると、、、「JUN KIDOKORO DESIGN」という名前がありました。ホームページを見ると児童書を中心にデザインされている方々のようでした。以前ご紹介した『飛ぶ教室』も作成されたことがあるようです。そのホームページには数多くのこれまで手掛けられた本の表紙が掲載されていますが、画一的でなく個性的で見ていて飽きません。今まで、あまり意識していなかったのですが、また新しい世界に出会えた気がして嬉しかったです。
↓「JUN KIDOKORO DESIGN」がデザインした『飛ぶ教室』の1つです。2018年の深緑野分さんの『緑の子どもたち』はこの号の中に掲載されています。
最近1年間の『飛ぶ教室』↓
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