【本の紹介】笹森くんのスカート

本の紹介

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今日の「本の紹介」でご紹介するのは次の本です。

『笹森くんのスカート』(神戸 遥真(著)、みずす(画)、長崎綾(next door design))

この本を購入した日を見てみると、2022年の11月でした。なぜ、この本を知ったかといえば、、、前回ご紹介した『いけよし! 花咲中学華道部』と同じように、サピックスの試験(マンスリーだったかサピックスオープンだったかは忘れました)の国語で、出題されていたからです。(本当にそうだったかも記憶が怪しくなってきました。。。が、多分そうだったと思います。)

私が中学受験を受けた40年くらい前は、東京都では、今よりも男子校、女子校が多かったのですが、近年、だんだん、共学になる学校が増えているようです。今、共学校で人気のある学校も、元をたどると、あの男子校だったとか、女子校だったというのを、息子の受験勉強中に知って驚いたものです。

また女子校の制服もこれまでスカートだけだったものが、スラックスが導入されるようになった、という話も聞いたことがありました。時代の流れだと思いますし、今さらながら、「当然選択できるべきだ。これまで、なぜそのような考えに至らなかったのだろう」とも思います。それを考え進めると、麻布のように標準服を用意しながらも、基本、服装は自由、というようになるのかな。

この本は、タイトルの通り、笹森くん(高校生です)が制服としてスカートをはいてきたこと、に始まる人間模様を描いた作品です。男子がスカートをはく、という設定は、『一〇五度』(佐藤 まどか(著)、イラストレーション/田中寛崇、ブックデザイン/城所潤(ジュン・キドコロデザイン))にも登場していました。

そういえば、息子が小学生の時、学年全員が自分のスカートを作ってはいてみる、というイベント?授業?がありました。この本の中にも、「はきたいからはくのであって特別な意味などない」とか、「たくさんある衣服の1つにすぎない」などの言葉がありました。ジェンダーフリーということと安易に結びつけがちですが、それとも少し違うのですよね。甲子園で坊主刈りでない学校が増えていることが取り上げられていますが、着実に世の中の価値観は変化していて、10年後、20年後には今とは大きく異なる光景が広がっているのだろうと思います。

高校生たちのみずみずしい感情がいきいきと描かれていてとても爽やかな作品でした。さすが、サピックスの先生たちが選んだだけあります。是非、御一読を。

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