【麻布対策】国語② 受験に読書は不要?

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「読書は読解力とは関係ありません」という塾関係者の話を聞いたことがあります。なんでも、そのような論文があるとのこと。たしかに、息子はたくさん読書していたにも関わらず、入塾テストでは白紙でしたし、「部屋が明るい」=「電気がついている」なんて答えますし。

しかし、受験のためだけに本を読むわけではありません。楽しめればいいんじゃない?ってことで、家族で、「この本が良かったよ」とか「この表現すごくない?」なんて言いながら我が家では受験までずっと読書を楽しみました。私もそれまでは、新書やビジネス書を読むことが多かったのですが(もちろん小説も多少は読んでいましたが)、受験を契機に児童書や小説をよく読むようになり、その奥深さに引き込まれていきました。この年になって、自分の世界が広がるのを感じられる経験ができるのは幸せなことでした。

麻布の過去問を見て、まずこれまでにどんな本から出題されているか調べてみました。

著者タイトル
2021津村記久子『河川敷のガゼル』(『サキの忘れ物』所収)
2020宮下奈都『まだまだ、』(『つぼみ』所収)
2019安東みきえ『天のシーソー』
2018深緑野分『緑の子どもたち』
2017吉野万里子『おれ害獣』(『ロバのサイン会』所収)
2016辻村深月『家族シアター』
2015山本甲士『あたり 魚信』
2014大山淳子『ミスター・クリスティ』
2013森絵都『竜宮』
2012堀江敏幸『トンネルのおじさん』(『未見坂』所収)
2011井上ひさし『あくる朝の蝉』(『四十一番の少年』所収)
2010薄井ゆうじ『木登り牛』(『十二支の童話』所収)
2009瀬尾まいこ『ゴーストライター』
2008安東みきえ『循環バス』(『夕暮れのマグノリア』所収)

麻布志望の受験生なら知っていると思いますが、どれも物語文です。(私は過去問を見て初めて知りました。)こうやって眺めてみると、知っている作家と知らない作家とがいました(当然ですね)。2020年出典の宮下奈都さんや2009年出典の瀬尾まい子さんは、私も妻もファンで、よく読んでいましたので、出題されていて嬉しかったです。(下の写真は家にある宮下さんと瀬尾さんの本です。)

ちなみに、私が一番好きな宮下さんの小説は『よろこびの歌』で、瀬尾さんの小説では『あと少し、もう少し』です。

息子は、放っておけば、勉強もほったらかして、どんどん読書します。声掛けしても、何度か大きな声で声掛けしないと反応しないくらい、本の世界に入り込んでしまいます。一度出題された本は二度と出題されない、なんて言う人もいますが、こうした過去に出題された本を読むことから始めて、その作者の別の本を読んだり、関連のありそうな本を読んだりしながら広げていきました。作者が違えば作風も当然違うわけで、、、初めて読む作者の作品はとても新鮮で、その度に新しい発見がありました。食わず嫌いせずに様々な作品を読んでみるものですね。

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