【麻布の日常】実は、、、面倒見がとても良い。

麻布の日常

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息子が入学してから3か月目になりました。「麻布=自由」というイメージから、放っておかれるのだろう、と思っていたので、先生方の面倒見の良さにかなり驚くとともに、ありがたく思っています。(このことに共感される保護者の方は多いのではないでしょうか。)

各科目の先生が、毎週、宿題、課題、小テストを課すので、息子は毎週5-6個程度の何らかの締め切りに追われています。部活や友達とのおでかけもしていますが、その他の時間は、家で夜遅くまで何かの課題に取り組んでいるようです。土日も含めて。

課題の一部を見せてもらったのですが、内容は、入試問題の延長のようなものが多かったです。要は、どの科目の課題も、チョロチョロッとできるような代物ではなくて、時間をかけて、じっくり考えないと成立しない課題である、ということです。

例えば、毎週、理科実験のレポートを提出しますが、「目的」「方法」「結果」「考察」の順に記載することが求められています。ここに「背景」が最初に加われば、論文作成と同じですよね。息子によると「考察」の記載が難しい、とのことでした。自分で疑問点や発見を挙げて、文献を参考にその答えを考える、というのが「考察」ですが、自分で疑問や発見を見つけるのが難しそうでした。参考文献の選び方も慣れていないようです。

約40年前に、私は開成の生徒でしたが、小テストや宿題はほとんどなく、授業を聞いて、中間・期末テストを受けるだけでした。勉強の進め方は完全に生徒に任されていました。ですので、現在の麻布の先生方の面倒見の良さとその質の高さにとても驚いています。

髪を染めたり、授業中にスマホやゲームをやったりする生徒がいるから、「麻布=自由」というイメージを持っている方は多いかもしれません。これは推測ですが、授業中にスマホやゲームをやる生徒がいることは、「授業や課題」と「スマホ・ゲーム」という選択があった時に、どちらの選択をすることも尊重している、ということの表れだろうと思います。学校が「スマホ・ゲーム」を授業中に行うことを勧めるわけがないですよね。課題の提出も同じでしょう。どこまで深く考え抜くかは、生徒に任せられています。生徒が深く考える意思を示せば、麻布の先生方はきっと様々なヒントやサポートをくれるはずです。

以前、開成が生徒に塾通いを勧めるわけないのに、高校3年生400名のうち300名が鉄緑会に通っていること、それは生徒・保護者の意志であることを書きました。麻布の授業中の「スマホ・ゲーム」と共通するのは、行動の判断や責任を個人に任せているという点です。要するに、開成も麻布も根っこの部分は共通で、単に表現型が異なるということ、そしてその表現型を作っているのは生徒や保護者であって、そのイメージが独り歩きしているわけです。

「自由」が何なのか、ということは置いておいて、麻布の先生方は、授業をとても工夫して、子どもたちを学問の頂に登らせようと、様々な知的好奇心を刺激するしかけを作ってくれています。このことは、麻布中入試問題を見れば想像できたことでした。あれだけ、練りに練った問題を出すのですから。

息子から聞く限りにおいて、麻布の先生方はどの教科も一生懸命工夫して素晴らしい授業をされているように私には思えます。その良さに気づき、どのように行動するかは生徒に任されている、ということです。

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