【志望校】麻布 or 開成④

志望校

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タイトルが「麻布 or 開成」なので、開成のことも書きます。

コロナ禍だったので、各学校の説明会や見学、文化祭参加は制限された中で行われていました。息子は妻と一緒に5年生の秋に麻布(文化祭、見学説明会)と開成(見学説明会)に参加しました。

開成では、模擬授業をやってくださったようです。私も受けたことのある先生(当時は若手でした)の授業を受けて、「とても面白い授業だった!」と2人とも言っていました。「受験する日が違えば両方受けられるのになぁ」と息子は言っていました。好印象だったようです。

よく、「麻布=自由」と言われます。(麻布の自由についてはいつか考察したいと考えています。)一方、開成は厳しく管理型、と思われている方が多いようにも感じます。しかし、私が在籍していた3-40年前の印象ではありますが、開成も非常に自由な学校だと思います。当時は(今も?)、先生が東大進学を生徒に促すこともありませんでしたし、細かい校則もなかったように記憶しています。ルールと言えば、制服を着ることくらいでしょうか?

しかし、世間の「開成=東大進学」というイメージは生徒にとって、少なくとも当時のにとっては苦しいものでした。以前の記事でお話したように私は開成の中でも勉強が得意な方でした。高校生になったら開成では年に数回、実力テスト(校内模試)が行われます。私は、大体、常に学年で10位以内でしたし、高3の時は1位をとったこともあります。クラスメイトの親御さんから、「勉強ができて余裕でしょう」と言われることがありましたが、決して余裕なんかありませんでした。ここから抜け出すには勉強するしかない、と必死でした。校則はほとんどありませんが、開成生であることで、逃れられない縛りを感じていました。

最近、開成の高校3年生400名のうち、約300名が鉄緑会に通っていることを現役の開成生から聞きました。恐らく、皆、東大進学(あるいは医学部進学)を目指しているのでしょう。この数字を聞いた時、非常に驚くと同時に、「開成高校は何をやっているんだろう。これでは開成高校に通う意味はなくて、鉄緑高校に行けばよいのでは」と最初は思いました。

しかし、よくよく考えてみれば、開成が生徒に鉄緑会に通うことを勧めているはずがありません。開成の先生たちも授業に趣向を凝らし、優れた社会人を育てようと教育されているはずです。ですから、鉄緑会に通っているのは、生徒あるいは保護者の意志によるものです。

さらに考えれば、「開成=東大進学」という本人・家族を含めた世間のイメージが、生徒・保護者にそうさせている側面があることは容易に想像できます。つまり、300名という数字の一部は、イメージに追い込まれた生徒・保護者の恐れや不安の表れと解釈できる、ということです。

逆に言えば、開成でも、そのイメージから独立して思考・行動できる生徒・保護者であれば、先生方の素晴らしい授業や学校環境を使い倒して充実した生活を送れるはずです。

一方、麻布はどうでしょうか?

開成ほどではないですが麻布からも多数の生徒が東大を含めた難関大に進学します。ですので、麻布でも開成と似たようなイメージに不安になる生徒・保護者が多数いるのではないでしょうか。

ここまで考えると、麻布の先生方の言葉が、決して額面通りには受け取れない深みのある言葉のように私には思えます。

・「最終学歴=麻布」でよいと言えるような教育を行っている。

・「6年間を東大合格に費やすのはもったいない。麻布は7年制の学校です。」

だから、私は「いいね!」って思いました。

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