【本の紹介】麻布国語 ~動物系~ ⇒ キュンキュン

本の紹介

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前回の「本の紹介」コーナーでは安東みきえさんの作品をご紹介しました。受験で頻出の作家の1人ですから要チェックです。(それだけでなく、物語の構成が美しくて読後感が最高に良いです。)

こんな感じで、「あーでもない、こーでもない」と言いながら、息子と妻と本を回し読みしていました。

それでは再び、麻布の国語出典一覧を見てみてください。

すると、、、牛、ロバ、ガゼル、、、とタイトルに動物が入っているお話があることに気づくと思います。このうち、『河川敷のガゼル』は「人」が主人公ですが、『おれ害獣』と『木登り牛』は共に動物が主人公のお話です。それぞれ動物の視点から「人」の哀愁を見ていたり、動物が何かのメタファーだったりします。

『おれ害獣』が出題された2017年の一番最後の問題は、「おれ(←主人公のシカのことです)が害獣に帰る決意をしたのはなぜですか。本文全体をふまえて説明しなさい。」

また『木登り牛』が出題された2010年の最後の問題は、「(木に登れることを皆から賞賛されている牛が『木のてっぺんを目指す以外に道はないのだ』と言っている箇所を指して)ここには牛のどのような思いがこめられていますか。本文全体をよく読んで答えなさい。」

というものでした。以前の記事でも書きましたように、麻布国語の最後の問題は、文章全体を踏まえたうえで主題が問われます。動物が主人公だと、お話が面白くてついどんどん読んでしまうので、「では、主題は?」と尋ねられると困ってしまいませんか?そこで、主題に辿り着くために各設問が準備されているのです。麻布の国語が、難問であり、かつ、良問というのはこういったところだと私は思います。

ちなみに、『ロバのサイン会』がとても良かったので、その著者である吉野万理子さんの『階段ランナー』と『雨女とホームラン』も読みました。『階段ランナー』は実際に京都駅の階段で行われている駅伝レースを題材にした青春物語です。親御さんも興味があれば是非ご一読を。キュンキュンすること間違いなし、です。

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