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以前、お話したように、6年生の前半に早稲アカのNN麻布にも通っていました。麻布に特化したテキストや授業に興味があったからです。そして、早稲アカの先生方の「麻布のことはよく分かっている」感が凄かったからです。
5年生の時の模試も含めれば、NN麻布模試は計5回受験しましたが、毎回、模試に絡めて保護者会をやってくれました。ここでいただいた情報は非常に参考になりました。その1つの会で、国語の先生が紹介してくれたのが今日の2冊です。
2022年の麻布中学(だけでなく海城中学や開成高校でも出題)で出題された『氷柱の声』(くどうれいん 著)が芥川賞候補作であったこともあって、「こんなに難しい本からも出題されるのか」と私は驚きました。それと関係があるかは不明ですが、紹介された2冊はいずれも芥川賞と関連のある本でした。
『旅する練習』(乗代雄介 著)
主人公がちょうど中学入学前の子(とおじさん)なので、年齢的には中学受験の子たちに合っています。ロードムービーのような本でたんたんと(徒歩による)旅の様子が描かれています。日常の当り前を描きながら、なんか不思議なお話です。この本は、芥川賞候補になっている他、三島由紀夫賞や坪田譲治文学賞も受賞していますが、、、私には少し難しかったです。
乗代さんの著書はしばしば芥川賞候補に挙がっていることもあって、下記の2冊も併せて読みました。
早稲アカの先生が紹介してくれたもう1冊が以下の本です。
『生を祝う』(李琴峰 著)
李琴峰さんは前作で芥川賞を受賞されていました。こちらの本はSF的な要素のある本ですが、メッセージが明確であるように感じました。詳細は省きますが、生命倫理に関する問題を提示しています。生命倫理に関することは正解がないことがほとんどです。安楽死、尊厳死、出生前診断、ゲノム編集、、、。知識として知ることはできると思いますが、小学生がその問いに対して自分の考えを持つことができるのか?麻布は誘導を通じてそのレベルまで持ってくるのか?考えてもよく分かりませんでした。息子は息子なりに読んだようでした。
本を読んで考えて、話をして、それでも答えが分からなくて、、、、模索し続けました。明快な本はもちろん良いのですが、自分の中で腑に落ちないまま抱えていくというのも、読書の1つの形だと感じました。
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