【麻布の日常】衣錦尚褧(いきんしょうけい):読書の秋に

麻布の日常

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麻布ではとにかく配布されるプリントが多いです。ほとんどの教科において、オリジナルプリントを使って授業が行われます。1教科につきたくさんのプリントがあり、教科数も多いので、総プリント数は数えきれないくらいです。これを整理整頓するのは本当に難しいと思います。息子はというと、、、そうしたプリントを乱雑にファイルに入れて保存しています。

授業と直接関係のないプリント類は、これまた乱雑に食卓の上に置かれています。自治活動のプリントや広告などです。そんなプリントの1つに「衣錦尚褧(いきんしょうけい)」という名前の、定期的に配布されるプリントがあります。

このプリントは図書館通信です。毎月、新着本が60-70冊ずつ紹介されています。この新着本が、数が多いだけでなく、非常に専門的なものばかりで、驚きます。「衣錦尚褧」では理科、社会、科学などの本の紹介が多いかな。いや、それだけでなく、音楽の本や雑誌も紹介されているぞ。

私から見れば、非常に内容の濃い、魅力的なプリントなのですが、息子はあまり読んでいないようです。いや、「あまり」じゃないな。絶対に全然読んでないはず。せっかく先生方が、知的好奇心を刺激する良い仕掛けを色んな所に配置してくださっているのだから、それを受け止めなさいよ、と思います。もったいないよ。

「衣錦尚褧」に限らず、麻布では本を紹介されることがとても多いです。それは国語からだけではなく、他の全ての教科からも紹介されるというのが特徴的だと私は思いました。入学早々、麻布在学中に読んだらよい、とオススメの本をまとめた冊子が配られました。これは各学年、各教科ごとにまとめられていて、本当にたくさんの本が紹介されています。また、夏休み前にも各教科からおススメ本が紹介されているようでした。

本ブログを読んでくださっている方の中には、このブログでは、「本の紹介」で物語文の紹介が多いけれど、その他の種類の本も多く紹介されていると思う方がいるかもしれません。そして、中学受験で忙しいのに、本をよく読むなぁ、と。

それは、もともと本をよく読む家だったということもありますが、麻布入試問題の国語、理科、社会を見て、読書の必要性を個人的に感じた、というのも1つの理由です。「入試問題はラブレター」でも書きましたが、もしかしたらそれは麻布の校風、文化の一部が入試問題に現れているのかもしれません。とにかく、麻布では様々な読書が勧められているようです。「中学受験において、読書は国語力アップに関係ありません」という塾関係者の方もいらっしゃいますので、本ブログの内容はあくまで素人判断で読書を進めた1つの例、というくらいに軽く受け流してください。

さて、「衣錦尚褧」の意味は?ですね。これも「衣錦尚褧」の4月号に書かれているのですが、中国の古典『中庸』の言葉で、「知識を蓄えてもひけらかさない」という意味だそうです。最近は、「論破!」とか「マウント!」とか穏やかでない言葉を目にすることが多いですが、「こうしたふるまいは下品だ」と大人が教えなきゃいけない、と思います。いや、大人の背中を見て、子どもが真似しているのか。

「衣錦尚褧」、、、息子、分かってっかなぁ?この言葉を選んだ方のメッセージを感じてよ。

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