【本の紹介】蛍と月の真ん中で

本の紹介

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本日、ご紹介するのは、、、

『蛍と月の真ん中で』(河邉 徹(著)、装丁 大久保伸子、装画 GEGYjiji)

この本を購入したのは、なんと、2023年1月4日でした。2月1日が麻布中入試なのでかなり直前まで、新しい本を、と模索していたようです。(この頃のことは本当に記憶が薄れつつあります。。。)

この本は、大学に入って写真を学び始めた若者が、自分の進路に悩み、田舎の人たちと触れ合いながら自分自身と向き合っていくお話です。これまでに読んだ本は、中高生が主人公のことが多かったのでそれより少し年長です。その分、「自立」ということがテーマになっています。

どの分野であっても、特にそれが専門性の高いものであればあるほど、プロになるというのは本当に大変です。ちょっとできる、くらいでは話にならない世界がいくつもあります。

私が携わっている研究という分野も、プロになるためには、「1日が24時間では足りない」というくらい1つのことを考えつくす時期が必要です。時期というのは数か月間というものではなくて、何年間もです。歩いている時も電車に乗っている時も、考えて、考えて、考えることに没頭して初めて乗り越えられるものがあります。*中学受験で、「速く」「正確に」正解に辿り着く、いわゆる「処理能力」が重視されていることが本当に不思議です。処理能力が高いと、答えのあるものは解答できます。しかし処理能力は、答えのない問題に取り組んだり、何かを産み出したりすることとは無関係です。むしろこれらで必要とされるのは逆の能力、じっくりゆっくり深く考える力、です。社会人になって処理能力が評価される場面ってあるのかなぁ。計算は大体パソコンがやってくれますし。正直、よく分からないです。

その一方で、専門以外のことにも取り組むことが必要な時期もあります。外の世界を知ることで自分の専門分野を俯瞰的に客観的に捉えられるようになります。この本の中に「何かを極めようと思うなら、それ以外のことをしなさい」「表現するには、遊ぶことも、休むことも大事さって」という文章がありますが、私もまったくその通りと思います。

この本は、自分の進む道について、つまり、中学受験の終わったその先のことを考えるきっかけになります。是非、ご一読を!

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