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秋になるとサピックスをはじめ多くの塾では志望校対策が行われるようになります。ただし早稲アカでは春からNN講座が行われていて、息子は6年生の4-7月はそれに参加して、麻布中入試問題の雰囲気に触れていました。
一方、サピックスでは8月末のカキシに続いて、9月からSS講座が始まりました。NNは科目によっては土曜日や平日にも行われるため、9月以降SS+NNというように2つとも受講することも可能です。しかし、SSや通常授業の復習、過去問、模試、とスケジュールが埋まっていたので、どう考えてもNNを受けることはできない、と判断して受講しませんでした。サピックスのテキストは素晴らしいものですが、前期に受講した早稲アカのNN麻布のテキストもとても素晴らしいものでした。特に、解説、解答がサピックスのテキストよりも詳しいので解答までの道のりが非常に勉強になりました。後期NNのテキストだけでも準備できたら、と思いましたが、その余裕はありませんでした。
①SS単科:「算数(解法力)、国語(読解力)」を受講しました。「麻布だから思考力?」というようにも思いましたが、麻布の過去問を見る限り、「基本」が重要であることはよく理解できたので、難しい問題には手を出すのではなく、「基本」を固めることを優先しました。
②SS麻布:復習を帰宅後と翌日に終えるようにしました。我が家の一例ですが、日曜日、SSから帰宅後は、算数の間違えた問題と理科を、月曜日には国語と社会を復習しました。サピックスの指示で、社会はSSのテキストをコピーしてそれをノートに貼って、記述の復習をしました。
復習のやり方ですが、、、復習内容は私が確認していました。算数であれば、途中式がしっかり書けているか(=解法を理解しているか)、国語であれば、記述の原則(「背景⇒きっかけ⇒気持ちの変化」などの型)を意識しているかどうかをチェックして、会話しながら固めていきました。
一方、理科は、息子は好きだったので、授業中の間違えがあまり多くありませんでした。帰宅後は間違えた問題の直しをしたり、それに関連する本の該当箇所を読んだりしました。
息子にとって難しかったのは麻布の社会でした。サピックスの指示どおりに復習など行っていきましたが、、、最後まで早稲アカの社会の先生が仰った「麻布脳」を理解できずに終わりました。サピックスの面談でも相談したのですが、麻布の場合、社会は難しいので、社会に時間を割くよりも点差の開く算数などに力を入れたほうが良いとアドバイスをいただきました。
③通常授業:火と木に行われました。自宅での勉強はSSの復習や過去問に取り組むためどうしても麻布対策に偏ってしまいます。そのため通常授業は、学校別対策から離れて、基本を復習する良い機会でした。復習はその日のうちに終えて、翌日に持ち越さないようにしました。
④過去問スケジュール(1週間):週によっては用事があったり、模試があったりしてこの通りではありませんが、以下のスケジュールが典型的な一週間の予定でした。
・月曜日:算数過去問1年分+SS復習残り+ルーチン(基礎トレやコアプラス、知識の総完成など)
・火曜日:通常授業+復習+ルーチン(基礎トレやコアプラス、知識の総完成など)
・水曜日:算数過去問1年分+過去問他の1科目+ルーチン(基礎トレやコアプラス、知識の総完成など)
・木曜日:通常授業+復習+ルーチン(基礎トレやコアプラス、知識の総完成など)
・金曜日:算数過去問1年分+過去問他の1科目+ルーチン(基礎トレやコアプラス、知識の総完成など)
・土曜日:算数過去問1年分+過去問他の1科目+土特+前回のSS麻布の算数をもう一回解く+ルーチン(基礎トレやコアプラス、知識の総完成など)
・日曜日:SS+SS復習+ルーチン(基礎トレやコアプラス、知識の総完成など)
*こうして改めてまとめてみると、、、少なくとも我が家では、SSにNNを併用できなかったことが、よく分かります。隙間時間は本当にないですよね。
⑤サピックスオープン:9月から12月まで毎月1回行われる模試です。受験生が多いので、この結果が受験結果を予想しうる、と言われていました。しかし、我が家では、あまり、その結果に気負うことなく臨むことができました。むしろ、以下の2つの点を注意していました。
(1) ちゃんと実力を発揮できるか?:放課後に行われるマンスリーでは「疲労⇒頭がぼーっとする⇒ケアレスミス」というのが、息子の場合、本当に、再現性がありました。ですので、午前中に受験できるサピックスオープンはとても貴重でした。いかに疲労を残さずに、気持ちよく試験に臨めるか、ということに気を配りました。そこで、我が家で見つけた方法は「30分くらい予定より早く行って、喫茶店で少し甘いものを飲んだり食べたりして、雑談しながら気持ちを落ち着かせる」というものでした。これは麻布中受験でも実践しました。2月1日は事前に恵比寿で見つけておいた、雰囲気の良い落ち着いた喫茶店で、温かい甘い飲み物を飲んで、満員電車に乗ったことによる疲労やこれから行われる試験に対する緊張をほぐしました。
(2) 勉強に穴はないか?:私が作問者であれば、4回のサピックスオープンで、算国理社の全範囲を、広く浅く網羅するだろうと思いました。なので、この模試は穴を見つける良い機会になるはず、と捉えていました。点数や合格可能性に一喜一憂しがちですが、穴を見つけることの方がよっぽど大事です。穴が見つかれば、それを埋めれば、間違いなく、手っ取り早く、成績を挙げることができます。自宅学習で穴を自分で見つけるのは容易ではありません。ですから、むしろ「穴が見つかって良かった!」と感じていました。見つかった「穴」をすぐその場で埋めれば、成績が上がったも同じです。
模試前にできるようになっているのと、模試後にできるようになったのを比較すると、俯瞰的に見れば差はないでしょう。むしろ模試後にできるようになっていることの方が、確実で良いのでは?とさえ思います。
⑥いよいよ本番へ
12月になると、過去問は大体一通りは終わりました。そして、第1週日曜日に最後のサピックスオープンが行われます。
多くの受験生にとって、次の試験は本番です。ここから、あと2か月。実は、とても長いので、この期間は大事にしたほうが良いです。(冬期講習、正月特訓ですごく伸びたと感じました。)身体とメンタルとを注意しながら、気持ちを上げて、楽しく、のびのび力を発揮できるよう、応援するのが良いです。
12月の最後のサピックスオープンは、最後のラストスパートの号砲だと、感じました。
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