本ブログの目次はコチラ。
続いて麻布の話です。麻布と開成の合格最低点を見てみましょう。
2019年度 | 2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | |
麻布 200点満点 | 100点 (50%) | 110点 (55%) | 113点 (57%) | 113点 (57%) | 105点 (53%) |
開成 310点満点 | 218点 (70%) | 193点 (62%) | 201点 (65%) | 199点 (64%) | 237点 (76%) |
開成と比較すると麻布の得点率が低いことが分かります。そこで、、、以下のような対比ができます。
・開成:皆の得点が高い⇒「ミスできない」試験
・麻布:皆の得点が低い⇒「点を獲りに行く」試験 (もちろんミスは少ない方が良いです。)
では、麻布入試でどうやって点を獲りに行ったらよいか?となります。
①通っている塾の先生のアドバイスを聞いてください。:これが一番大事です(当然か、、、。)少し補足すると、NN麻布オープン模試で開催される保護者会は、本当に麻布入試に特化した情報が多くて非常に参考になりました。一方、サピックスの保護者会では、麻布中入試に特化した説明はありませんでした(麻布に限らず他の学校もそうです)。なので、、、春・秋の個人面談の時に相談するとよいです。とても良いアドバイスを貰えます。サピックスはクールなイメージがありますが、個人面談の時でなくても個別に相談するといつでも大変親切に回答を頂けますので、気になることがあったら、どんどん相談するのが良いです。
②以下、どのように合格最低点である110点を獲りに行くのか、私見です。(素人の意見なので参考程度でお願いします。)
(1) 基礎を固める。:以前の記事でも書きましたが、麻布こそ基本が大事です。麻布入試対策を始めたから、普段の偏差値が下がった、とよく言われますが、そうならないように基礎を固め続けましょう。入試直前まで。
(2) ベース得点(80点)を取れるようにする。:(1)で基礎を固めつつ麻布の過去問に取り組むと、得点のベースが取れるようになります。ベース得点と言うのは、「算数25点(60点満点)+国語25点(60点満点)+理科 15点(40点満点)+社会 15点(40点満点)=80点 (200点満点)」のことです。これぐらいがベースじゃない?と思って、私が勝手に名付けました。麻布対策をしないと、麻布の問題は全然取れませんが、しっかり基礎を固めて少し麻布対策をやればこれくらい取れるようになります。繰り返しになりますが、麻布こそ基本が大事で、その上で、ベース得点を取れるようにするのがまず最初の目標だと思います。
(3) 得意科目を中心に、あと「+30点」とる。:ココが麻布入試が「獲りに行く」試験である所以です。算数がめっちゃ得意であれば、算数だけで「+30点」獲るかもしれません。国語がすごく得意であれば、国語だけで「+30点」獲るかもしれません。理系であれば、算数と理科で合わせて「+30点」獲るかもしれません。文系であれば国語と社会で合わせて「+30点」獲るかもしれません。あるいはバランス型で4教科まんべんなく点を獲って「+30点」ゲットする子もいるかもしれません。
実際に「ベース得点」+「得意科目で得点」というのが合格者に多いだろうと想像します。ですので、1教科ぶっちぎりで得意な科目があって、さらにベース得点できれば合格の可能性が高くなります。2教科得意であればさらに可能性は高まります。
なので、、、麻布合格者は4教科得意なバランス型だけでなく、何かの科目が非常に得意な子も合格しているだろうと思います。皆が同じような点の取り方でない、というのは、とても良いことです。算数が非常にできる子と、国語が非常にできる子、理科、社会ができる子、、、それぞれ得意を持っている子が一緒にいる環境、ということです。つまり、全科目得意である必要はなくて、得意と不得意が混在する凸凹型でもOKです。
『謎の進学校麻布の教え 』(神田憲行著)には、実際に麻布の先生方にインタビューして、どのように採点しているか、先生方がどんなところに着目しているか書かれています。非常に貴重な本だと思います。
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