【麻布の日常】3年が経過して

麻布の日常

先日、ブログの運営会社から「最近、ブログを書いていないようです」と連絡をいただき、久しぶりに何か書いてみようと思いました。すると、、、ブログの書き方をすっかり忘れていて、また1から手探りで書いています。

以前も少し触れましたが、私は開成出身で、息子は麻布に通っています。そのため、30〜40年前の開成と、現在の麻布という、二つの男子校の姿を断片的ながら見比べることができます。

多くの方が意外に思われると思うのですが、、、両者を比べてまず感じるのは、今の麻布の授業は、教科書やテキストがよく整備され、全体として「きちっとしている」という印象です。もちろん、これはあくまで私というフィルターを通した主観です。もっと規律や体系性の強い学校に通われた方から見れば、「プリントが多くて訳がわからない」と感じることもあるかもしれません。

私が生徒だった頃の昔の開成(※今の開成の様子は知りません)は、先生が作成したオリジナルプリントを用いた授業が非常に多い学校でした。それは今の麻布も同じでは?と思われるかもしれませんが、当時の開成のプリントは、大学受験をほとんど意識していない、かなり自由度の高い内容で、その点はずいぶん違っていたように思います。生徒ながら、「これが何に繋がるのだろう?」とぼんやり思ったことを覚えています。

一方、息子のテキストなどをたまに見せてもらうと、英語や数学をはじめ多くの教科でカリキュラムがしっかり組まれているのが分かります(⇐こういう言い方をすると、昔の開成の先生に失礼なのはもちろん、「学校なんだから当然だろ!」と今の麻布の先生にも言われそうですね)。なので、麻布の先生方の様々な刺激や仕掛けにちゃんと取り組めばそれで十分なように私には思えます。

近況はと言うと、、、息子は現在中学3年ですが、小学校の頃から学校の話をほとんどしない子で、正直なところ学校生活の実態はあまりよく分かりません。中学1年の頃は、電車通学が物珍しかったのか、渋谷や原宿に寄って帰ってきたり、髪を染めてみたりしていましたが、そうしたことにも飽きたのか、寄り道することも減り、髪の色も元に戻って、最近はずいぶん落ち着いた様子です。

一方で、学校生活には徐々に馴染んできたようで、学年が上がるごとに所属する活動や団体の数が増え、今は複数の部活動を掛け持ちし、文化祭や運動会の準備にも熱心に関わっています。入試前の学校説明会で聞いた内容の通りの生活を送っているようです。そのほかにも習い事を続けていて、「いったいいつ勉強しているんだろう」と思うこともしばしばですが、楽しそうに通っているので、それで良いのかな、と感じています。

中学受験から3年が経ちました。中学3年にもなると、親の手はかなり離れます。そうなると、学校選択が良かったかどうかは、結局のところ「本人がどれだけ学校生活を楽しめているか」に尽きるのだと実感します。

「相性が良さそう」と思って選んだ学校が合わないこともあれば、その逆もあるだろうと思います。私自身、第一志望だった武蔵の合格が難しそうだったため、途中で開成に志望変更したということがありました。なので、開成のことをほとんど知らずに入学しました。開成といえば運動会が有名ですが、当時はそんなことすら知らず、入学後に驚くことばかりでした。それでも、前知識がなくても、人は意外と適応できるものです。

とはいえ、当時の開成には、さまざまなタイプの生徒を許容する空気が確かにありました。いわゆる「校風」というものは、やはり存在するのだと思います。息子が通っている、今の麻布も、個性的な子が多そうで、学校の受け皿としてのキャパシティがとても大きいように見受けられます。もしかしたらその一部分は伝統によるものかもしれません。

息子の今後の進路はとても気になるところですが、中学3年ではまだまだなりたいものがはっきりしないようです。得意なこと、苦手なこと、好きなこと、などがだんだんとおぼろげながら見えてきているようです。私は数年に1回くらい、高校の同窓会に出席しますが、同級生の進路を見ると、企業に就職した人が最も多い一方で、医師や弁護士、研究機関や企業の研究者、さらには塾講師になる人も少なくありません。これは多くの方のイメージ通りだろうと思います。ただし、出身大学と職業が強く結びついている印象はなく、結局は「何をやりたいか」が一番大事なのだと思います。

いつ勉強しているのか分からない息子を見ていると、今は、自分の「好き」を耕している時期なのだろうと、最近はそう考えるようにしています。

Amazon.co.jp: Amazon Prime
Kindle Unlimitedにサインアップして無料体験に登録する
Kindle Unlimitedに登録すると、人気のシリーズ、ベストセラー、名作などに好きなだけアクセスして、シームレスなデジタル読書体験を実現できます。
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(サピックス)へ
にほんブログ村 にほんブログ村 受験ブログへ
にほんブログ村 にほんブログ村 受験ブログ 中学受験 2023年度(本人・親)へ
にほんブログ村 にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(本人・親)へ
にほんブログ村

タイトルとURLをコピーしました