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家族で、物語文を中心に読書に勤しんだ中学受験でした。今日の「本の紹介」は、、、
『スクラッチ』(歌代朔(著)、装画 岡野賢介、装丁 アルビレオ、協力 有限会社シーモア)
息子が2020年、新4年生の2月にサピックスに入ってしばらくしてコロナ禍になりました。それからしばらく授業はオンラインで行われたり、貰ったテキストを自宅でこなしたりする日々が続きました。なので、最初は、入塾したものの、あまり、塾に通っているという感じはありませんでした。
世間でも、オリンピックが延期されたり、甲子園が中止になったりしました。お店の営業時間や収容人数に制限がかかったりもしました。各学校でも部活動に加え、文化祭や運動会などの行事が大きく影響を受けました。
その後少しずつ活動制限は解除されましたが、2023年に、コロナが5類になるまでは、多くの制限がありました。(現在でも制限は残っています。)
この3年間を自分の人生の中のどの時期に過ごしたか、というのは人それぞれです。ひとりひとり皆、大きな影響を受けました。学生であれば、部活動が行われなかったり、活動に制限があったりして、不自由を感じた人も多かったと思います。一方、制限があって、ソーシャルディスタンスを保つ方が良い、という人もいただろうとも思います。
『スクラッチ』は、コロナ禍における学生生活を描いた本です。この1-2年、「コロナ禍で、、、」というテーマでの作品が児童書の分野においてもしばしば散見されました。『スクラッチ』では、コロナ禍によって、部活動の制限を受けた中学生たちの気持ちが、いきいきと描かれています。
タイトルの「スクラッチ」ってなんのことか分かりますか?「スクラッチ技法」という美術の技法です。コロナ禍のピンチをチャンスに変える主人公を表しています。
中学生たちの心情の変化が丁寧に描かれた爽やかな作品です。是非、ご一読を。
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