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今日の「本の紹介」コーナーでご紹介するのは、瀬尾まいこさんの著書です。
瀬尾さんの著書は、中学入試では頻出で、麻布中でも2009年に『ゴーストライター』という小説から出題されています。
中学入試に関わらず、ずいぶん昔から、私も妻も瀬尾さんの大ファンで、我が家ではよく読んでいました。
息子の中学入試勉強期間中に読んだのは以下の3つです。『夏の体温』はどこかの模擬試験で出題されて、「読んだのが出たよ」と息子が言っていた気がします。どの模試だったかは忘れてしまいました、、、。
『夏の体温』(瀬尾 まいこ(著)、装画・挿絵 カシワイ、装丁 大岡喜直(next door design))
『掬えば手には』(瀬尾 まいこ(著))
『そして、バトンは渡された』(瀬尾 まいこ(著))
私が瀬尾さんの小説が好きなのは、言葉がきれい、だと感じることが多いからです。瀬尾さんご自身が国語の先生だったということとも関係あるかもしれません。
以前にも書きましたが、言葉と現象との間には多かれ少なかれギャップが存在します。例えば、私が「白色」と思う色と、隣の人が思う「白色」とは絶対に異なります。そこで、その色をどんどん細かく分けて、、、「白は200色あんねん」(by アンミカさん)になるわけですが、どれだけ細かく分けても、ギャップは小さくなりますが、絶対にゼロにはなりえません。
人の気持ちを表現するとしたらなおさらですよね。100%合致した表現で気持ちを表すことは、自分自身もできませんし、ましてや他人の気持ちを表現することは不可能です。つまり、、、「言葉にできない」のです。*言葉にできないことが多数存在することを知ることは国語力アップに関わる1つの要素だと私は感じています。
その「言葉にできない」気持ちを、比喩を用いたり、表情を描写したり、、、どう工夫して表現するかっていうところで、瀬尾さんの言葉や表現はとてもきれいで、現象との距離感がオシャレだと私は感じるのです。
瀬尾さんの本をまだ読んだことのない方は是非、ご一読を。
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