本ブログの目次はコチラ。
麻布の「社会」の問題は、私には正統派に見えました。しかし、中学受験の「社会」としては、異端。そして、、、相当、ムズイ。どうしたものかと5年生の頃から思案し続けました。
サピックスでは6年生の夏までに社会が一通り終わり、夏休みから演習に入っていきます。演習は授業中の演習と自宅での演習とに分かれます。夏休みの自宅演習が、あの有名な「有名中」です。6年生はそろそろサピックスから注文するように、とお知らせがあるのではないでしょうか。
この「有名中」は電話帳のように分厚いものです。このうち、国語、理科、社会は指定された締め切り日までに指定された学校の分を解いて、各校舎に提出して添削していただきます。算数も提出していいよ、とサピックスの先生は仰っていましたが、普段のテキストが忙しすぎて「有名中算数」にはとても手が回りませんでした。
社会は、20-30校の問題がありますが、それを、横軸はたしか、標準、応用、発展の3つ(記憶違いかもしれません)、縦軸はAタイプ(語句や記号中心)、ABタイプ(語句や記号+記述)、Bタイプ(記述)の3つ、つまり3×3=9個のグループに分けていて、「Aタイプの標準」から順に進めていきます。例えば、桜蔭や開成は「Aタイプの応用」、駒場東邦は「ABタイプの応用」といった具合に分類されています。
ここで、「Bタイプの発展」は1校だけあって、それが麻布だったように記憶しています(記憶があやふやで間違っているかもしれません)。当然、サピックスからは、夏休み中に麻布の社会を解くように、という指示はありません。この有名中学入試問題集難易度表は、まるで麻布中の社会について「触るな!危険!」と言っているように見えました。少なくとも夏休みの時期の多くの受験生にとっては。
とはいえ、息子の志望校は麻布です。「触るな!危険!」にどう立ち向かっていくか?です。5年生の一学期に麻布の過去問を見てから、社会についてもどうやって対応したらよいか、とずっと考えていました。サピックスのテキストで言えば、各テキストに含まれている「もっと知りたい」というコラムが参考になるかな、と思いました。そこで、「キンコーズ」でコラムのところをコピーして集めて、製本して、いつでも読み物として使えるようにしました。このブログページの冒頭の写真はそれです。その他、理科のコラム、理科の表紙裏にある図鑑も同じように「コピー⇒製本」としました。
手探りでいろんな工夫をやっていきました。
余談① 6年生の夏休みに「有名中」の各校の各科目を解きますが、「Aタイプ、標準」から始めるので、案外、よくできます。息子は決して社会が得意だったわけではないのですが、80-90%くらいは解けていました。普段のマンスリーや組み分けの方が難しいのですね。「これはいけるのではないだろうか」と思わせてくれました。
余談② 6年生の一学期だったか、夏ごろだったか忘れてしまったのですが、土特で年号を150個答えるテストが時々行われるようになります。息子は最初は50個も答えられませんでした(←これ本当です)。答えられたのは、47-48個くらいだったと記憶しています。同じクラスには満点を取る子もいたとのこと。麻布では年号を問う問題は出ないので、気にも留めなったのですが、年号を知っておけば考えるヒントにはなります。そこで、思い出したときに、自宅でも取り組むようにしました。すると、入試直前の1月頃には大体できるようになっていました。言いたいことは、社会の語句や記号問題は、息子のようにそこに力を入れていなかった子でさえ入試直前には仕上がってきます。だから、6年の上半期に社会が4教科の偏差値を上げている場合は、後半に失速する可能性があると思います。得意科目や内容は、人それぞれですが、6年の夏まではやはり磨くべきは算数、国語だと私も思います。
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村
にほんブログ村