【麻布対策】理科① Newton大図鑑シリーズ

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息子が中学受験の時に一番得意(というか、好き)にしていたのが、理科でした。幼稚園の頃から近所の理科実験教室に喜んで通っていた(小学校卒業の時まで続けました)のも一因かもしれません。

麻布中の入学試験の理科も一癖二癖ある問題です。他の科目と同様に長いリード文があって、誘導に乗って、様々な現象の背景にある理論に触れていきます。手に入れた過去問はすべて、大問4つから構成されていて、生物、化学、物理、地学から1問ずつ出題されていました。

多くの問題の背景に有名な科学現象があります。例えば2017年の大問①では、分子、原子、放射性同位元素の話まで広がっています。2021年の大問①では実験結果をもとに考える問題ではありますが、背景にメンデルの法則があることが分かります。また2016年の大問④では大陸移動説の話で、ドイツの「ヴェゲナー」という学者の名前も出てきます。2015年の大問④は光をテーマにしていますが、ここでは、スイスの「バルマー」という物理学者が登場します。

当然と言えば当然ですが、今、私たちが知っている理科の知識や理論は、これまでの学者たちが積み上げた知見に基づいています。「発見」⇒「理論」ということを基本として理科が成り立っているわけです。

そこで、各問題を解くたびに、関連のある専門書を見るようにしていました。その1つがこのブログページ表紙の『Newton大図鑑シリーズ』です。一見、難しそうに見えますが、図鑑というだけあって、文字は少なく、基本的にきれいな図で構成されています。

我が家では受験期に上の8冊を使用していました。「問題を解く⇒Newtonで確認する」という流れです。この大図鑑シリーズは本当に分かりやすいので、優れモノでした。文字が少なく、図が多いので、直感的に理解することができるようになっています。このシリーズは、上記8冊の他にもたくさんあります。興味のあるものを使用されると良いと思います。

この8冊の中で、息子が一番よく使ったのはどれかな、と見てみると、、、

『物理大図鑑』に付箋が一番多かったので、これを読む機会が多かったようです。

また、先に記載したように、過去の学者の発見をもとにした問題も出題されることがあります。そこで重宝したのが

『科学大図鑑 (コンパクト版)』(アダム・ハート=デイヴィス (監修), 日暮雅通 (翻訳))

です。コンパクト版とありますが、結構大きいです。

この本は『Newton大図鑑シリーズ』と重複する点はいくつかありますが、特徴的なのが、過去の発見を時系列に並べて、その順に科学が記述されていることです。ですので、過去の学者がたくさん登場するのはもちろんですが、彼らがどのように、科学的現象と理論に気づいたか、発見したかよく解説されています。非常に参考になりました。

麻布は理科も特徴的ではありますが、科学の歴史や理論に基づいたものが多いので、それを、専門書を参考にしながら勉強していきました。なので、「問題を解く」わけではありますが、1問1問、生物、化学、物理、地学の授業を受けているような感じに楽しんでいました。

ちなみに麻布中では、理科も、中学入試問題の延長のような形で、授業が進んで行きます。中一の理科では、生物、化学、物理の実験や授業があります。例えば、化学では元素記号を覚えたりもしていますが、原子だけでなく、中性子や陽子といった話まで早速習っているので、こうした専門書は入学後も試験勉強やレポート作成時に役立っているようです。

つづきます。

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