ケアレスミスについて②

中学受験と向き合って

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とにかくケアレスミスが多かった息子。マンスリーでは50-70点を毎回、ケアレスミスで失っていました。しかしよく観察すると、放課後に受ける試験はよりミスが増えることから、疲労が関係しているようでした。他の子も条件は同じなので、息子は、より疲労の影響を受けやすいのだと思いました。

最終的に、そのケアレスミスはどうなったか、というと、、、だいぶ減りました。というか、目立たなくなりました。「男子は6年の冬までケアレスミスが続くことがある」と聞いたことがありますが、息子もそんな感じでした。

ミスが目立たなくなった理由は、、、3つ思いつきます。

①本人のやる気:「やる気でミスが減る」なんて書くと、ケアレスミスは気持ちの問題なのか、となりますが、決してそうは思いません。ケアレスミスが多いお子さんの保護者の方は分かると思いますが、ケアレスミスは気持ちが入れば解決するような、生易しいものではありません。本人だって十分気にしているのです。ただ、6年生の後半は、一問一問を大事にして、計算の見直しをしたり、線を引いたり、慎重になったようには感じました。

②サピックスオープン:前回の記事で書いたように、6年生になってからは、家ではマンスリーの出来を気にしなくなりました。6年生の後半は模試が多くあるので、なおさら、1回のマンスリーは気にならなくなりました。大事なのは4回のサピックスオープンで、これは午前中に試験が行われるので疲労の影響を受けやすい息子にとっては相性が良かったです。十分な睡眠をとって、試験前は会場付近の喫茶店でお茶して、血糖を挙げるとともに気持ちを落ち着かせて臨みました。すると、、、ミスは20点くらいに抑えられました。この「十分な睡眠⇒早めに家を出る⇒試験会場近くの喫茶店へ⇒お茶してちょこっと甘いものを食べる(家で朝ごはんは食べてます)⇒血糖値を上げて気持ちを落ち着かせる試験へ」は入試の日まで我が家のルーチンになりました。

③麻布対策:麻布の試験は、ケアレスミスが反映しにくい試験です。もちろん、算数の計算はありますが、途中経過を記載するので、ミスをしても過程があっていれば、部分点を貰えます。国語、理科、社会は記述が中心なので、そもそもケアレスミスが入り込む余地はあまりありません。麻布の試験問題はとても難しいですが、息子のようにケアレスミスが多い人にとっては、実力を評価しやすい試験です。

開成はしっかり正解することが求められる問題が多いので、息子はたとえ実力があったとしても、難しかっただろうと思います。以前、開成と麻布を比較して以下のように書きました

・開成:皆の得点が高い⇒「ミスできない」試験

・麻布:皆の得点が低い⇒「点を獲りに行く」試験 (もちろんミスは少ない方が良いです。)

麻布の試験は、記述中心で、部分点を獲ることも大事です。これは見方を変えると、部分点を獲らせて貰えている、とも言えます。中学校の先生たちは、小学生たちが尋常ではない努力をしていることをよく理解しています。それに対して、少しでも点数を獲らせてあげよう、という子供たちに対する優しさやリスペクトがこの問題形式から感じられます。

以前の記事で、麻布の試験は難しいけれども、誘導が多く、子どもたちを学問の頂に導いて、その面白さを伝えようという、先生たちの温かさが表れていると書きました。それと同じように、一見するととても手ごわい麻布の試験問題ではありますが、、、部分点を獲らせてあげようというその問題形式は、子どもたちの努力を正当に評価し、「よくここ(試験会場)まで辿り着いたね」と言ってくれているように思います。一方、ちょっとしたミスが大きな影響を与えてしまいかねない問題形式は、点数を獲らせてあげようというのではなく、ミスした人を落とそう、という少しイジワルな、あるいはクールな思惑があるように思うのは私だけでしょうか。

その後、ケアレスミスの多かった息子が中学に入ってどうなったか、、、、ですが、、、。ケアレスミスは変わらずですね。(中学に入ると数字計算が減るのでミスが目立たなくなるだろうとは思います。)ある授業中に友達と採点し合うテストがあったのですが、、、、「(息子の答案 誤字あり)→(友達による添削結果 その友達も息子に引っ張られて同じ誤字あり)」って2人で同じ誤字をしていて微笑ましかったです。ケアレスミスを大事(おおごと)として捉えるか、大したことではないと捉えるか。校風の1つの表れだと思いました。

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